書評

【書評】『株式投資の未来』から学ぶたった1つの基本

『株式投資の未来』から学ぶ株式投資の基本

みなさんは株式投資を考えたことがあるでしょうか。株なんてただのギャンブル、そう考える人が大半でしょう。では、その理由は何ですか?
毎日ニュースがこの銘柄が下がったとか、あの銘柄が好調だとか、そんな危なっかしい株価の変動を伝えているからでしょうか。
実際、株の短期売買に限って言えばそれはギャンブルです。これは断言できます。
しかし、こと長期の株式投資にしてみるとそれはギャンブルではなく、ほぼ確実なリターンを約束するものです。
そのことを教えてくれたのがシーゲル氏の『株式投資の未来』です。

特に本書で極めて重要なのが、株主の利益とは企業の利益であり、もっと言えば配当であるという点です。よくよく考えてみれば至極当然のことなのですが、株式投資がどういうものかを端的に示しています。
そもそも短期投資と長期投資の利益の出所は異なります。
短期投資で得られるキャピタルゲインは結局投資家間の富の移転である一方で、長期投資で得られる利益、すなわちインカムゲインとは、企業が投資家の資本を元手に行ったビジネスで稼いだ富の還元です。
つまり、株価が全ての短期投資と同じ発想で、長期投資を考えてはいけないのです。
投資先の企業がビジネスで利益を上げ続け、それが投資家に還元されるからこそ長期投資はほぼ確実に儲かるのです。
本書では、生活必需品セクターやヘルスケアセクターを重視するべきだとか、S&P500銘柄が良いといった具体的な戦略も書かれています。しかし、企業が利益を上げないことには始まらないという、株式投資の基本の基を叩き込んでくれたことが本書で学べる重要な点でした。


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補足

いろいろ勉強したけど、結局何の銘柄を買えばいいか分からないという方は多いと思います。
そこで本書を読んだ上で、私がオススメする銘柄はVTIというETFです。これだけ買えば米国の超優良企業に分散投資できるのでリスクも少なく、相応のリターンを期待できます。
ただ、買うタイミングには注意が必要です。いくらインカムゲインが大事といっても、高値でつかまされてしまえば利益はなかなか伸びません。
そのため、1株140ドル以上の時は様子見、130ドル代前半まで下がればたくさん仕入れるぐらいの気持ちが良いと思います。