右腕カップ

【論文】宗教はなぜ理性と共存しうるのか

※この記事はゼミ生向けに書かれていますが、その他の方でも読めるように書かれています。

【追記(9/25)】
ゼミ内の論文大会でこちらの論文が準優勝いたしました。
全く知識のない方でもそれなりに興味を持っていただける内容になっていると思いますので、ご一読いただけると幸いです。(泣いて喜びます)

宗教はなぜ理性と共存しうるのか

右腕カップ第一回戦
宗教はなぜ理性と共存しうるのか

右腕カップ第二回戦
宗教はなぜ理性と共存しうるのか

↑なぜかダウンロードできませんが、下の準決勝と内容は変わらないのでそちらをご確認ください。
Wordが不調で更新できませんでした…。

右腕カップ準決勝
宗教はなぜ理性と共存しうるのか

右腕カップ決勝
図のみ追加したので、内容は変わりません。
宗教はなぜ理性と共存しうるのか 右腕決勝

↓次の文章は決勝の評価を済ませた後に読むことをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

言い訳

せっかくなので論文には書いていない考え方(言い訳)も書いておこうと思います。

今回の論文を書く上で最初に目指したゴールは、宗教が個人領域に内包されてしまったために、宗教と理性が共存しているといったものでした。
実際、決勝で書いた論文も最初に狙ったゴールの上にたっています。

しかし、ずーーっと考えているうちに、「微妙に違うのでは?」と思うようになりました。

そもそもの話ですが、私が論文を書くまえに抱いた疑問には2つあります。1つは、宗教を信じている人に対して周りの人々が寛容になってしまう、「宗教」の特別項的な扱い方に対する疑問。2つ目は、神の存在を否定しながらも宗教ないしは神を信じている人たちの思想メカニズムに対する疑問です。前者は宗教の周囲に存在する人々の宗教観に対する疑問であり、後者は宗教内に属する人々の宗教観に対する疑問です。

今回の論文は、1つ目の疑問に答える形にはなっていますが、2つ目の疑問に答える形にはなっていません。5000字という文字制限があることに加え、私自身でもいまだに答えが見つかっていないために未熟な論となっています。

私の頭の中では、2つ目の疑問にも理性で答えられると考えていたのですが、そううまくは行かず…。1回戦の論文が、実は2つ目の疑問に対する答えを出そうと四苦八苦しているものなのですが、どうにも綺麗な言葉にできず、わかりづらいものとなってしまいました。

しょうがないということで、1つ目の疑問に答えることに専念しました。
ただ、フランス革命を経て個人の自由が拡大し、理性の権化とも言える法体系が信教の自由を保証するという論の形は、1つの答えとしてありですがなんか納得できない…?

決勝で追加したこの図。実はある部分を削っています。

元々はこういう図でした。

全自由とは?個人に属さない自由とはなんぞや。どこにも属していない自由まであるじゃないか。(あらゆるところからツッコミが飛んで来そう。)
説明するのがかなり面倒というか、蛇足になる気がしたので論文では省きましたが、この図でなんとなく私の言いたかったことが伝わればいいかなと思います。

最初に、全自由と称している理由は、自由が無限ではなく、有限なものと考えているためです。個人の自由が拡大すればするほど、全体(社会全体)の自由が相対的に狭まるという考え方をしています。
自由は、言うなれば権利です。そして多様な権利を獲得すれば、それだけ責任も生じます。

年金を払わないのも自由(今のところ義務だけど)、払わなければ老後にお金がなくても自己責任ね。
こんな感じです。
個人に自由/権利が与えられるほど、社会や国家の権利は少なくなり、責任も減っていくのです。
私はこのような考え方で、全自由や個人に属さない自由というような呼称を使用しています。

そして次に、今回の論文が納得できないのは、「個人の自由の拡大の仕方が一様でないのでは?」と考えているからです。
理性によって個人の自由が拡大したというのは変わりないですが、その拡大が、外生的要因によって引っ張られたのか、それとも個人の内面から押し進められたのか。
私は、これが2つ目の疑問に答える道な気がしています。

外部から広げられたのなら、それは宗教の周りの人々の宗教観を変えただろうし、内部から押し広げられたのなら、宗教内部の人々の宗教観を変えたような気がします。
またはその両方によって個人領域が拡大していた可能性もあります。

私は、内部からの広がりはアイデンティティの問題かもしれないと思っています。
しかし、それを調べるにはさらなる時間と文字数が必要なので、今回の論文はこのあたりにしておこうと思います。むしろ、足したら訳分からない論文になりそう。

論文では書けなかった私の思考を書き留めてみましたが、伝わったのでしょうか…。
ともあれ、こんな1円の足しにもならない論文にお付き合いいただいてありがとうございました!
(こんな異端な論文がいて良いのか?と常々思っていました。テーマハロー効果ですかね…。)